「振込ミス」を防ぐ——法人振込で起きがちな4つのミスと対処法

月次の振込業務を大量に処理していると、ミスが発生してしまうこともあります。振込ミスは単なる経理上の誤りにとどまらず、取引先との信頼関係の毀損、資金繰りの乱れ、最悪の場合は法的トラブルにまで発展することがあります。本記事では、法人振込で起きがちな4つのミスとその対処法をご紹介します。

腕でバツ印を作るジェスチャー

ミス①:振込先情報の入力間違い(口座番号・名義)

最も多いのが、振込先の口座番号や金融機関コードの入力ミスです。また、取引先が口座を変更した際の情報更新が漏れていたことによる誤送金も発生しやすいです。

【対処法】 振込先マスタを会計ソフトやネットバンキングの「登録口座」機能で管理し、毎回手入力しない仕組みを作りましょう。取引先から口座変更の連絡があった際は、電話等の別経路で変更の真偽を確認したうえで更新、担当者以外がダブルチェックするルールを設けることが有効です。

ミス②:「受取人名義」の不一致による振込エラー・差し戻し

振込先の口座番号が正しくても、入力した受取人名義と口座名義が一致しない場合、振込が差し戻されるケースがあります。

【対処法】 初回取引時に取引先から口座番号・金融機関名・支店名・口座種別・口座名義(カナ)をセットで書面確認し、マスタに登録します。

カードとスマートフォン

ミス③:承認フローの漏れ・遅れ

複数名でダブルチェックする承認フローが形骸化し、担当者が単独で振込を完了させてしまうケースです。

【対処法】 ネットバンキングの「振込承認機能」(担当者が作成→管理者が承認)を必ず活用します。承認者への依頼は振込日の2営業日前までをルールとして設定しましょう。

ミス④:重複振込

同じ請求書に対して2回振込んでしまうケースです。メール・FAX・郵送など複数チャネルで請求書が届いた際に、処理済みの確認が漏れることで発生します。

【対処法】 請求書の受領時点で「受領日・担当者・処理ステータス」を記録する管理台帳を整備します。

まとめ:ミスを防ぐ「仕組み」を整える

振込ミスの多くは、「担当者の注意力」に依存した運用が原因です。注意力はいつか限界を迎えます。大切なのは、ミスが起きにくい「仕組み」をあらかじめ設計しておくことです。①振込先マスタの整備、②承認フローの設定、③振込前チェックリストの作成、の3点から始めると効果的です。ネット銀行のネットバンキング機能には、これらをサポートする機能が揃っているケースが多くあります。

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